ネットとリアルの間の相乗効果で?

「電子ブック」というものが喧伝されてはいたけど・・・。
あまり流行ってはいないと思う。

それもそのはず。
日本の漫画コンテンツは、スキャンされた画像ファイルの状態でネット上に何種類も存在し、世界中の人がそれを読んでいる。
嘘だと思ったら、タイトルをローマ字表記にしたものをキーワードに画像検索して見るといい。
連載時のページをスキャンしたものが、複数種類出てくるはずだ。

どう「複数」か、と言うと・・・各国語版がある為。
漫画のセリフ部分だけ、各国語に翻訳してあるわけだ。
多いのはやっぱり英語版だけど、中国語版も結構多い。

とは言っても、セリフが英語と言うだけで、既に「別物」という感がある。
中国語なら尚更だ。
この手のものは、当然アマチュアによる翻訳で、読んでいると誤訳がかなりある。
(これは、商業的に販売されているものでも同じだが)

日本語というのは、英語と違って主語の省略が多い。
だからこそ、「誰が話したセリフか」判る様に、キャラクターの喋り方には特徴付けが必要になる。
また、キャラクターごとに一人称を変えるという工夫も見られる。

しかし・・・英語にしてしまうと、一人称は I のみとなってしまう。
また、

 日本語のセリフの「喋り方」の違いを理解して、
 それを英語に置き換え、個性が出る様に翻訳する

なんて事は、普通はしないだろう。
英語は、そういう事に向いている言語では無いと思うし。

結局、翻訳後の主語、つまり「誰が言ったセリフか」が全然違ってしまっていたりするワケだ。

・・・という事で、無料で読めはしますが、かなりストレスはたまりますな。

正直、読んでいるうちに、

 いっそ、古本ででも買おうかな?

という気になってくる。

まぁ、漫画というのは、短く効果的なセリフを作る為に、日本語の能力を最大限活用している物だからなぁ。
本当の意味での翻訳は無理だろう。

という事で、ネット上に流出したから本が売れない、という事ではなく。
そのせいで、売上が伸びている面もあると思う。

まぁ、「本物」を楽しみたい人は、結局、「頑張って、日本語を覚えるぞ!」という所に行くんだと思うし。
その証拠に、ネット上には「日本語の小説(ラノベ)」をまるまるスキャンしたものまでアップされている。
あんなもん、日本語がかなり読めないと、楽しむのは無理だろう。

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